姫路競馬場のコースの特徴と強い脚質傾向を解説

姫路競馬場のコースの特徴と強い脚質傾向を解説

姫路競馬場は、阪神競馬場や園田競馬場と同じ兵庫県にある地方競馬場で、JR山陽線姫路駅から無料バスに乗って行くことができます。

正式名称は「姫路公園競馬場」で、競馬場内には芝生サッカー場や子どもが遊べる遊具、周辺には喫茶店など飲食店があり、周辺住民に愛されている場所です。

治水工事の対象地域に該当し、2012年から2020年8月までレースが一切行われかったことともともと開催レース数が少ないこともあり、他の地方競馬場に比べて知名度が少し低い傾向になっています。

姫路競馬場で行われる著名なレースには「兵庫ユースカップ」「白鷺賞」「兵庫ウインターカップ」「兵庫クイーンセレクション」があり、レース予想をする際は競馬場のコースの特徴を事前に学んでおくことが重要です。

以下では姫路競馬場のコースの特徴とそこから考えられるレースに優位な脚質の傾向を解説していきます。過去のレースデータが少ないぶん、以下の内容を確実におさえておきレース予想をするようにしましょう。

平坦の馬場とノーマルカーブの採用

姫路競馬場のコースの特徴は大きく分けて2つあります。

1つ目はコースの起伏が少なく平坦な馬場であり、最終コーナーからゴール地点までの距離が約230mと地方競馬場の中では比較的短いことです。コース全長も1200mと他の地方競馬とほぼ同じ距離になっている一方、開催レース数が少ないためかダートの砂の状態が悪化しやすいため、レース予想の際には馬場状態の情報を事前にチェックしておくようにしましょう。

2つ目は他の地方競馬で多く導入されているスパイラルカーブがなく、すべてのカーブがノーマルカーブであることです。スパイラルカーブの場合は、カーブ入口から出口にかけてコース幅が狭くなるため馬群がばらけやすく、差しや追込など後ろから攻める脚質の競走馬にもチャンスがあります。一方、姫路競馬場のコーナーはノーマルなカーブのため、一つひとつのカーブの曲がりが急で馬群がばらけづらい傾向です。

同県内にある園田競馬場にはスパイラルカーブが採用されているため、園田競馬場と同じコース感覚でレース予想をすると危険なため、事前にノーマルなカーブであることを踏まえた予想をたてるようにしましょう。

逃げ・先行脚質>差し・追込の傾向

姫路競馬場のコースの主な特徴は、平坦な馬場であることや最終コーナーからゴールまでの距離が短い点、コーナーが急であることです。スパイラルカーブの不採用によってコーナーで馬群がばらけづらい点を踏まえ、姫路競馬場は逃げや先行の脚質をもった競走馬が比較的優位な傾向といえます。

目次

姫路競馬の距離ごとの特徴と攻略法

以下に、姫路競馬場の各距離におけるコースの特徴と、予想を立てる際の戦略について解説します。姫路競馬場でレースが行われる際には、各距離のコース特性を考慮して予想を行うことが重要です。

800m

800mのレースは第2コーナーをまわった直後の場所からスタートし、右回りでコースを約半周する設計です。

スタートから最初のコーナーまで約320mの十分な距離があり、ノーマルなカーブのため馬群はあまりばらけない状態でゴールに向かう展開になります。短距離なため競走馬のスタミナはあまり気にする必要がなく、レース予想の際はコーナーの最短距離を走ることが可能な内枠の競走馬が比較的有利です。内枠に先行・逃げの脚質の競走馬がいる場合は、馬券の組み合わせなどの候補に加えておくのがおすすめになります。

1400m

1400mのレースはホームストレッチ付近をスタートとし、コースを1周してゴールをめざすコース設計です。

姫路競馬場のレースの中で最も取り扱いの多い距離であり、重賞レースの「兵庫ユースカップ」「兵庫ウインターカップ」「兵庫クイーンセレクション」も1400mレースになります。距離があり直線が比較的長いため、最終の直線で差しや追込脚質の競走馬が強く出るイメージを持ってしまいがちです。ただ実際はノーマルなカーブで馬群がばらけず、逃げや先行の馬が上位入着になることが多いためレース予想の際は注意し、逃げ・先行の競走馬を中心に予想をたてるようにしましょう。

1500m

1500mのレースは4コーナー奥をスタート地点とし、コースを1周してゴールを目指すコース設計です。

スタート地点から最初のコーナーまでの距離が1400mよりも長い約400mであり、最初の直線での位置取りが勝負のカギになります。

注意すべき点としては逃げや先行脚質の競走馬同士の先行争いが激化した場合、スタミナの消耗が激しくなり最後のホームストレート前で失速する可能性があることです。加えて不利になる傾向の外枠の競走馬が先行馬の様子を見てレースを進めることができるため、騎手の采配でうまく前の馬群に出すことができれば外枠でも十分入着の可能性があります。

これらを踏まえて逃げ・先行馬が優位な傾向ですが、レース予想の際は各枠に入った競走馬の脚質とスタミナの有無を事前に確認し、総合的に判断するのが賢明です。

1800m

1800mのレースは、バックストレッチ側の3コーナー手前からスタートし、コースを1周半する形で設計されています。このレースの最大のポイントは、最初のコーナーまでの直線距離が約120mと非常に短いことです。コーナーは一般的なカーブであり、馬群がばらけにくいため、スタート直後の短い直線でどれだけ良いポジションを確保できるかが勝敗の鍵となります。

この短い直線とカーブの特性を考慮すると、内枠の馬が有利で、逃げ馬や先行馬が特に強い傾向があります。しかし、外枠にスタートが得意な馬やコーナリングに優れた騎手がいる場合、外枠の馬が最初のコーナーで内側に入ることもあるため、注意が必要です。

1800mレースの予想をする際には、内枠の逃げ馬や先行馬を中心に考えつつ、外枠にスタートが得意な馬や評判の良い騎手がいる場合は、外枠の馬も考慮に入れることをおすすめします。

2000m

2000mのレースはバックストレッチ側の2コーナー出口付近からスタートし、コースを約1周半するコース設計です。

姫路競馬場では重賞の「白鷺賞」で取り扱いのある距離ですが、それ以外のレースになるとほとんど開催されていない距離になります。

2000mレースは、1800mレースと比較して最初のコーナーまでの距離が320mと十分な距離であり、2000mの長い距離なため、内枠の競走馬の成績が他の距離よりも良くない傾向です。

2000mレースで予想をする際は逃げや先行の脚質の競走馬、内枠にとらわれずにレースにおける立ち回りに定評がある競走馬や、騎乗技術に定評のある騎手を参考に予想を組み立てるのがおすすめです。

姫路競馬場のレースに強い騎手ランキングTOP3

以下では姫路競馬場のレースにて好成績をおさめている騎手を3名紹介していきます。競馬の予想においては、騎乗する騎手の技量も非常に重要なため、事前に確認しておくようにしましょう。

なお以下の騎手の成績は、2023年の姫路競馬場と園田競馬場の2つの競馬場の成績を合算したものになります。

吉村智洋

吉村智洋騎手は兵庫県競馬組合に所属し、2023年に1着になった回数は332回、連対率は48.5%の優れた成績を残しています。

園田競馬場や姫路競馬場で多くのレースに出走し、「NARグランプリ2023年」では最優秀勝利回数騎手賞を受賞したり、長年にわたり兵庫県競馬のトップジョッキーとして活躍したりと安定した実力のある騎手です。

下原理

下原理騎手は兵庫県競馬組合に所属し、2023年に1着になった回数は188回、連対率は31.0%の成績を残しています。

園田競馬場や姫路競馬場で多くのレースに出走しており、長いキャリアの中で多くの勝利を掴んできた騎手です。

優れた騎乗技術に加え、勝負所での冷静な判断力に定評があり多くの競馬ファンや全国の地方競馬場でも名前が知られています。

田中学

田中学騎手は兵庫県競馬組合に所属し、2023年に1着になった回数は155回、連対率は33.4%の成績を残しています。

園田競馬場や姫路競馬場で多くのレースに出走しており、地方競馬のトップジョッキーとして多くの勝利をおさめてきた騎手です。

高い騎乗技術に加えレースでの駆け引きの巧みさに定評があり、特に重賞レースでの勝負強さがあるため競馬ファンや関係者から支持されています。

姫路競馬は当たらない?予想のコツを解説

姫路競馬場のレース予想は当たらないとしばしばいわれ、

・「どのような点を注意して予想をしていけばいいのだろう」

・「レース予想をする上でのコツは何かあるのだろうか」

とお悩みの方も多いのではないでしょうか。

以下では姫路競馬場でレース予想をする際の注意点やコツを紹介していくため、姫路競馬場でレース予想をする方は事前に確認しておきましょう。

過去のデータにとらわれすぎない

姫路競馬場は年間開催のレース数が他の地方競馬場と比較して少ないため、過去のレースデータが少ないのが特徴です。

そのため、各距離のレースにおいて入着した競走馬の脚質傾向や馬場状況などの細かな情報を基に予想をたてるのが難しくなります。

姫路競馬場でのレース予想の際は過去のレースデータはあくまで参考程度に見るにとどめておきましょう。

コースの特徴と各レース距離における傾向を知っておく

姫路競馬場のコースの特徴は

・スパイラルカーブを導入していないためコーナーで馬群がばらけづらい

・最終コーナーからゴール地点までが230mと短い

・平坦で荒れやすい馬場

があげられます。

そのため800mから1800mの距離までは逃げ・先行、2000mは差しや追込の実力場が入着する可能性がある傾向です。

コースの特徴と距離ごとの有利な脚質を知っておくことで、レース予想の際に回収率を高められる馬券の購入をすることができるため、事前におさえておくようにしましょう。

まとめ:姫路競馬の特徴

この記事では

・姫路競馬場のコースの特徴と強い脚質傾向

・姫路競馬場の距離ごとの特徴とレース攻略法

・姫路競馬場のレースに強い騎手

・姫路競馬場でのレース予想のコツ

を解説・紹介してきました。

姫路競馬場は同県の園田競馬場と異なりレース開催数が少ないため過去のデータが少なく、スパイラルカーブを取り入れていない平坦な馬場などさまざまな特徴があります。

姫路競馬場でレース予想をする際は、本記事の内容を参考にした上で過去のデータにとらわれない予想をするようにしましょう。

本記事が姫路競馬場のレースにおける読者の的中率・回収率が上がるきっかけになれば幸いです。

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